2008年12月9日火曜日

Web2.0への道

Web2.0への道

インプレスR&D




前半はよくあるWeb2.0を俯瞰した内容で特に目新しいものはない。「GETA」という汎用連想エンジンが紹介されていたが、面白い試みだと思う。実用化はされているのだろうか?

中盤からの特集は、「RSSメディアビジネス」「ブログ進化系」「ポッドキャスティング」「ロングテール化するネット広告」「マッシュアップ」をテーマにしているが、2006年春発行の本のため、いまいち面白みに欠ける。タイムリーに読めばなかなか良い特集なんだとは思うが。

興味深かったのは、インタビュー記事。識者の方の生の声を聞くのは2年以上経っても良いものだ。
インタビューに応じているのは以下の方々。

  • ティム・オライリー(O'reilly CEO)
  • 松岡 正剛(編集工学研究所所長)
  • ティム・バーナーズ・リー(W3C)
  • ダン・ギルモア(ジャーナリスト、ブロガー)
  • 田坂 広志(ソフィアバンク代表)
  • ベン・トロット、ミナ・トロット夫妻(Six Apart 創設者)
ティム・オライリーのインタビューもさることながら彼の論文「What Is Web 2.0」はとりあえず読む価値はあると思う。ティム・バーナーズ・リーのセマンティックWebについての話も良かった。2006年当時から今でもあまり騒がれていない分野のような感じがするが、やはりこの手の技術は実用化が難しいのか?

まぁ、2年半も前の本(しかも、インターネットマガジンの特集をまとめたものなのでオリジナルはさらに古い)を読んでもたいしてためにならないことがよくわかった。この業界にいる人間として、ちゃんとタイムリーに読まないといけないと反省。

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