2010年4月30日金曜日

日経ビジネスAssocie 2010年5月4日号

数年前までよく読んでいたが、最近はご無沙汰だった雑誌Associe(アソシエ)。本の特集だったので、買ってみた。

自己啓発、経済、会計、節約、投資、歴史、食、旅行、ガーデニングなどありとあらゆる28のジャンルそれぞれに必読の3冊と補強の6~12冊が紹介されている。普段考えないジャンルの本の紹介もあるので、偏らずにいろいろ読みたいと思う本が見つかった。

以下に覚書として書いておく。

○思考・発想
発明家たちの思考回路
想像力を生かす
アイデア・ブック スウェーデン式

○リーダーシップ
人を動かす(以前よりチェック済み)

○マーケティング
人生を成功させるための「80対20」革命
フリー(以前よりチェック済み)
キャズム

○経済
成長の限界 人類の選択

○英語
間違いだらけの言語論
TOEFL・TOEICと日本人の英語力

○アート
偽りの名画

2010年4月27日火曜日

不運の連続

ここ2週間ほど不運が続いている。約2週間前に風邪をひいたのが始まり。4/16(金)から本格化して、のどの痛みと鼻水がひどい状態。この日は、娘も高熱で保育園から呼び出し。土日は家族みんなでダウン。

4/19(月)から4/21(水)まで、娘は昼間は元気だが、夕方から高熱になり夜中はうなされるので、こっちは寝不足。ちなみに火曜水曜は休暇を取った。

4/22(木)から娘の熱は収まったが、鼻水とセキが続く。こっちも4/23(金)くらいからセキがひどくなってきた。

さらに4/25(日)朝には左目が真っ赤になっており、病院に行くと結膜炎という診断。しかも、かなり強く出ているとか...

さらにさらに同じ日には11年ほど使用しているOmega Seamaster(腕時計)が動かなくなった。ちょうど1年前にオーバーホールだしたのに...。5/1に銀座方面へ行くのでニコラス・G・ハイエックセンターに修理を出す予定。

GWは、4/29(木)から奥さんの実家方面(甲府)でイチゴ狩りと5/2(日)にラ・フォール・ジュルネの0歳からOKのコンサートを予定しているが、無事行けるかちょっと心配だ。

2010年4月25日日曜日

思考の整理学

思考の整理学

外山 滋比古 著

筑摩書房



東大や京大の学生に一番読まれた本というふれこみの本。タイトル通りどのように考え、まとめていくかについて書かれた本。だが、How to本などとは趣きが違い、独特のゆったりした書き方が特徴だ。

思考は寝かさないと良い考えが出てこないとか、全く別のネタを触媒として組み込むとか、朝に目が覚めたときの時間を有効に使うとか、なかなかおもしろいことがいろいろ書かれていた。そう考えてみれば、自分も何か考えたり、文章を書いた後は、ほぼ必ず半日以上放置して存在を忘れてから見直したり、人に見てもらったりしている。これは、少しの時間だがある意味寝かしていることになるのでなかろうか。

著者は、3冊のノートを使い分けて、自分の思考をまとめているようだが、こうゆう確固たる自分の思考のまとめ方を作り出さなければならないなぁとこの本を読んで思った。学生のときに知っていればまた違った人生を歩んでいたかも(ちょっと大げさか...)

2010年4月19日月曜日

グーグル革命の衝撃

グーグル革命の衝撃

NHKスペシャル取材班 著

新潮社



NHKが詳細な取材を元にまとめたGoogle本。他の似た本と何が違うかって、Google内部の社員いずれも幹部クラスに徹底的な取材を行っているところ。Google関連のビジネスをやっている会社にも取材をしており、なかなか充実した内容となっている。

Google幹部は、CEOのエリック・シュミット、創業者のラリー・ページ、サーゲイ・ブリン、その他副社長などたくさん。Googleビジネスに関連した企業は、SEOの会社とその顧客、AdSenseで売上を伸ばした花屋さんなど。

内容は、他のGoogle本と大きくは変わらないような気がするが、このまま人々がGoogleに依存した生活をして大丈夫なのかという提言をしている。特に個人情報や行動、購入の履歴をGoogle経由にすることは便利かもしれないが、Googleに生活のすべてを握られているようになる。まだ、Googleはそのようなビジネス/サービスを始めていないがいずれ始めたときに大きな問題になるかもしれない。

Googleが購入履歴(クレジットカードの使用履歴)を持ち、健康状態を把握して、どこからネットに接続したか(行動履歴)を知っていて、その情報を元に個人向けサービスを始めたら...
Googleがそんなビジネス/サービスを始めたら自分はどうするだろうか?
今考えるとちょっと嫌な感じがするが、そのときになったら普通に使っているかもしれないな。そのときにならないとわからないのが正直なところだ。

あとがきに大学生が論文を書くのにGoogleで検索して適当につなぎ合わせることをしているなんてことが出ている。昔のようにいろんな文献を読んだり、試行錯誤したりといった苦労しないでは、早くできるかもしれないが、新たな発見がないので、これでいいのだろうかとの懸念が書かれている。まさにその通りで答えに行くまでの過程をショートカットすることで時間は短縮したが、大事なものを得られない世の中になっているのかもしれない。今後10年でどのような変化があるかじっくり体験させてもらおう。

2010年4月16日金曜日

英語はネット動画で身につけろ!

何度も何度も挫折した人のための 英語はネット動画で身につけろ!

本間 正人 著

角川SSC新書


タイトルだけで思わず買ってしまった英語学習法の本。英語の勉強が長続きしない理由がいくつか書いてあるが、どれもまさしく「そうそう!」と思わせるものだった。本書ではこの長続きしない理由をふまえて勉強方法を示している。また、2000時間の勉強時間を目標にすることや複数の勉強法を組み合わせることが必要だと述べている。

人間の能力には8つのタイプがあり、そのタイプにより学習法は異なるという。以下にその8つのタイプと学習法を示す。詳しくは本書を読んでもらいたい。

  • 言語(言葉):洋書を読む、単語帳を暗記、語源を調べる、辞書を読む
  • 数・論理(数、記号):算数/理科の教科書を読む、クロスワードパズルを解く、テレビゲーム
  • 空間(イメージや映像):海外ドラマや映画を見る、ピクチャー・ディクショナリーなど絵の教材
  • 身体(リズム感、音感):書く、声に出す、ジェスチャーゲーム
  • 自然(動物、植物、大自然との一体感):イングリッシュキャンプに参加、ガーデニングやアロマ
  • 内省(自己とその精神的リアリティー):テレビやラジオの英語講座、日記をつける、ブログや手紙を書く
  • 対人関係(他人とのコミュニケーション):ボランティア活動、英語カフェ・英語サークルに通う

私は、数・論理や空間のタイプだと思い、勉強法も他のものに比べてやってみたいと思わせるものになっている。

タイトルに「ネット動画」とあるが、動画に限らずインターネットを使った勉強法がいくつか紹介されている。この中から、私が実践してみたいと思ったものをいくつか書いてみる。

などなど。

他には、海外ドラマ(私はFriendsファンだ)や映画を英語で見る、英語のITニュース(ZD Newsなど)を読む、英語のIT系ブログを読む、GoogleのLarry Pageや女優のJodie Fosterのスピーチを分からなくてもとにかく聞いてみる(字幕もスクリプトもある)、あたりを実践してみるか。それにしても、2000時間の勉強とは気が遠くなる。このくらい地道にやらないとモノにならないのかと今更ながらに思った...

2010年4月13日火曜日

クラウド時代とクール革命

クラウド時代と<クール革命>

角川 歴彦 著
片方 善治 編集

角川書店


角川グループホールディングスの会長の角川歴彦さんのクラウドについて大胆な考えをまとめた本。書籍や映像などのコンテンツを提供する会社のトップとして最近の出来事について考察や時代の波に乗った戦略を展開している。

前半、クール革命といって、「日本のコンテンツ産業はすばらしい」ということを強調している。これについて明確なつながりが見えなかったが、おそらく現在から近未来のクラウド全盛時代に向けてクールな(かっこいい)コンテンツを生み出す日本が主役となって欲しいとの意味がこめられていると思う。中盤にはクラウドを取り巻く時代の流れを説明し、最後にある著者の考えへつながっていく。

著者は、アップルがやりだしたiTuneStoreでの音楽に続いて、グーグルやアマゾンさらにはiPadを擁するアップルの書籍のクラウド化を述べ、その後に映像、映画が同じような状態になると言う。このようにクラウドにすべてが集約するのが著者は2014年と具体的に言っている。これが本当にそうなるかはわからないが、現在の技術革新のスピードを考えるとあながち早過ぎるという予想ではないと思う。

私の会社(いわゆるSIer)でもちょっと前からクラウドというキーワードの仕事が増えたり、4月の組織改変でクラウドとつく部門ができたりと会社(グループ会社含めて)クラウドに力を入れているようだが、何でもクラウドの時代がすぐくるのだろうか?自社の例を挙げると、明らかに仕事に関係ないサイトはアクセスできないような仕組みが導入されているが、クラウドサービスも同じようにアクセスできなくなっている。代表的なサービスは、Google DocsやEvernoteで、おそらく会社の機密情報や顧客情報が漏洩するのを恐れているようだ。インターネットに接続できればどこにいても同じようにデータにアクセスできてしまうのは情報漏洩のリスクが高まるのは分かるが、クラウドサービスを提供しようとしている会社でクラウドサービスが使えないのはいかがなものかとも思う。会社の情報管理部門が近い将来のこの著者の言うクラウド時代に対応しないと、時代から取り残されてしまう気がしてならない。

さて、著者はアメリカと日本の企業の競争文化の違いも述べている。アメリカでは何があっても(業界が硬直するとしても)、競争をすることを追求する。そのため、グーグル、アップル、アマゾン、マイクロソフトなどとてつもない力を持った企業が生まれる。その企業が多くの利益を得て、その利益で新しい事業を生み出ることの繰り返しで突出した存在になっていく。一方、日本はそこまではやらず、限られたパイをいくつかの企業で「仲良く」分け合う平和的な文化といっている。このような土壌では、アメリカのような突出した企業は生まれないし、イノベーションも起こせないのだろう。

最後に著者は、クラウド化が進むと世界中には5台のコンピュータに集約されるというIBM創業者トーマス・ワトソンの言葉を受けて、自分の考えを述べている。ちなみに、5台のコンピュータというのは、現代風に言えば5つのデータセンターもしくは5社で運営されるデータセンター(とネットワーク)であろう。まぁ、世界に5つのデータセンターしかないというのであれば、1つは日本に欲しい、そしてそれは国が主導して構築するべきと言っている。これには大きな違和感がある。これほど大きなプロジェクトであれば国が主導して行うのは当然だとは思うが、今の日本は縦割り行政となっていてこのような複数の省庁が関連したプロジェクトがスムースに進むとは思えない。だからといって、国内の企業でできるかと言えばそうではないだろう。皆でパイを分け合う日本ではうまく行くとは思えない。

では、日本の2014年はどうなっているのか?IT業界に身を置く者として他人事ではないのだが、日本がどう進んでいくか見てみたい。