2008年12月31日水曜日

2008年読書総括

今年5月から読書記録をつけるようになったが、記録をつけ始めてからの分析を。

読んだ本は、全部で31冊。月平均3.9冊、1週間で1冊のペース。TOEIC前は英語の勉強本を何度も読んだりしていて冊数が増えなかったので、差し引けば悪くない数字だと思う。

31冊の内訳:
  • IT技術系 12冊
  • IT読み物 5冊
  • 仕事術 4冊
  • 小説 3冊
  • 英語関連 4冊
  • その他 3冊
当たり前といえば当たり前だが、IT系が多くなった。来年は小説や新書も増やしていきたいな。でもIT系は減らさず(これでメシ食ってるので...)。

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

東野 圭吾

文藝春秋


ガリレオシリーズ3作目。初の長編。

肝心なところが書かれていないので、読者がこのトリックを見つけるのは不可能だが、警察と容疑者、そしてガリレオの3者が複雑に絡み合う流れはなかなかおもしろい。内容と同様、精緻に組み立てられているという印象かな。

映画では堤真一が出ているようだけど、ちょっとイメージとは違うと思う。でも、ドラマからしてオリジナルキャラクターを追加して設定を変えているようなので、これはこれで良いのかな。

4作目、5作目も文庫が出たら読もう。早く出ないかな。

2008年ダイエット総括






























上は日別、下は週別の体重、体脂肪、体脂肪率のグラフ。
2008年は、5月半ばから記録を採り始めた。

グラフを見て分かるとおり、順調に右肩下がりとは行かなかった。夏ごろが一番体重も軽く体脂肪率も低い。そこから寒くなるにつれてやや増加しているように見える。特に夏はがんばったとか、寒くなったらバカ食いしたとかないので、これはやっぱり動物は寒くなると脂肪を貯めて寒さから身を守ろうとするからなのか?

まぁ、1年の傾向が分かれば、目標や今後の計画が立てやすくなるので、来年はこうならないようにがんばることとしよう。

2008年12月30日火曜日

予知夢

予知夢

東野 圭吾 著

文藝春秋


ガリレオシリーズ2作目。

1作目同様短編ばかり。1作目に比べて、オカルトチックになってきたのは気のせいか? 物理学の力で事件を解決するのは変わってないが、解決すべき謎がポルターガイストだったり、予知夢だったりとちょっと現実離れがしすぎという印象だった。しかし、内容がおもしろいことは変わらず一気に読んでしまった。

どうやら、正月休み中とは言わずに、年内に3作目も読めてしまいそうな予感。

2008年12月29日月曜日

同窓会

昨日、小学6年生の時のクラス会があった。幹事2人のガンバリで40人中20人弱が集まった。結構出席率良いよね?

私は、中学から私立に行ったので、全員25年ぶり。一目で分かった奴もいれば、名前聞いて分かった奴もいるし、名前聞いてもよく思い出せない奴とはいろいろだったけど、楽しかった。先生はメガネじゃなくなったくらいで変わらないし。そもそも、先生とは一回りしか年が離れていないと昨日知った。かなりびっくりしたし、今でも十分若い訳だ。

6時半から飲み始めて、誰一人途中で帰らず12時前までいるとは思わなかったな(一部の人はさらにどこか行ったらしいが...)。まぁ、多くの人が地元(もしくは非常に近く)に住んでるようだったから、歩いてでも帰れるんだろうな。

今回来れなかった人たちにもどうにか連絡つけてまたみんなで飲みたいですな。


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2008年12月28日日曜日

探偵ガリレオ


探偵ガリレオ

東野 圭吾 著

文藝春秋

福山雅治が主演を演じたドラマの原作。ガリレオシリーズは5冊出版されているが、その1冊目。

物理学を使って謎解きするというのがちょっと斬新だと思った。どれも思いもよらないトリックだったりして、非常におもしろかった。中高生のころは推理小説が大好きだったけれど、短編はあまり読んだことはなかったけど、気軽に読めるしリズムがあって良いね。

この正月休み中にあと2冊買ってあるので(ブックオフで買った)、読んでしまおう。

2008年12月27日土曜日

忘年会

12/22に仕事をお願いしている会社の人たちと忘年会に行った。うちが2人で向こうも2人の4人とこじんまりした忘年会。うちの会社がある某駅周辺でお店を探してもらったがどこも予約できなかったため、川崎駅周辺へ。4人とも家が横浜/川崎方面だったので。

お店は八丈島料理を出してくれる「八丈丸」。鶴見にもあって、明日葉の天ぷらとか島寿司とか食いたいと前から興味あったお店なのでナイスな選択だ。料理は海鮮サラダ、刺身、海鮮なべ、島寿司など海鮮尽くし。明日葉の天ぷらもあったし、かなり満足。久しぶりに日本酒も飲んでしまった。八丈島はくさやも有名だが、相手の人は「くさやはどうしても食べられない」とか言ってたけど、子供のころ親父のくさやをバクバク食ってた私の立場は...


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八丈丸のあとは、4人中私以外の3人がカラオケ好きということで、カラオケボックスへ。まぁ、それなりに楽しかったが10時から2時まではやりすぎ。家は隣の駅だったけどタクシーで帰った。向こうの2人は朝までラーメン食べたりコーヒー飲んだりして、電車で帰ったそうだ(元気だね~)。私はそんな元気ありませんでした...

2008年12月24日水曜日

知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト

知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト

高橋 寿一 著

翔泳社


ソフトウェアのテストの手法などについて分かりやすく紹介している。通常の本に比べてフォントが大きめなので、すぐに読めてしまう。

内容的にはほとんど知っていたが(ちゃんとしたテスト手法の名前は知らないものもあったが)、いろいろな手法をまとめて1冊にしているのは非常に有用だと思う。また、機能テストだけでなく、システムテスト、セキュリティテスト、テストの自動化などにも言及されていて、この本だけで一通りのテスト手法は学べるようになっている。

テスト担当者だけではなく、テストマネージャ(管理者)が読み手になっても良いような書き方になっていて、テストに関する人や開発者など多くの人に役に立つと考えられる。単にテスト手法についてだけを書いているのではなく、スケジュールや費用についても随所にコメントがあってバランスも良いと思われる。

本のタイトル通り知識ゼロの人でも読める内容のため、全体的にやさしいもしくは簡単なレベル。一通り知っていてもう一歩突っ込んで勉強したい人にはやや物足りないと感じられると思うので、別の本を読むことをお勧めする。

うちの会社ではテスト部門とかテスト専門のエンジニアはないと思うので、開発者やプロジェクト管理者もこの本で一通りのテスト手法は勉強しないといけないと思う。ちゃんと勉強している人がほとんどいないんじゃないのかな? きっと、みんな経験と勘でテストしているような気がする。みんながちょっとでもこのあたりを勉強すれば、品質もグッと上がってくるでしょうね。

2008年12月21日日曜日

冬至

本日(12/21)は冬至。ということで、ゆず湯に入って、カボチャを食べる。さて、カボチャ料理と言えば、天ぷら、煮物、焼き物くらいしか思いつかないが、我が家では「ほうとう」を食べる。「ほうとう」とは、山梨県のご当地グルメで平打ちの麺(うどんを平らにしたようなもの)と野菜(里芋、長ネギ、きのこ類、大根、ニンジン)、豚肉を味噌仕立てのスープで煮込んだものだ。カボチャを煮崩すのが定番なので、我が家では必ず冬至にこれを食べる(ちなみに奥さんは山梨出身)。

大学生の頃、夏合宿で山中湖の小作(ほうとう屋さん)で喜んでほうとうを食べていたが、うちの奥さんに言わせると、夏にお店でほうとう食べるのは考えられないそうだ。冬の食べ物である上に、それぞれの家でレシピが違って、自分の家のほうとうがみんなイチバンらしい。

ほうとうに関連する言葉として、「伝家の宝刀」の宝刀と食べるほうとうが関連があるらしい。

2008年12月19日金曜日

スーパーボウルのCM

アメリカで一番視聴率が高い番組は、スーパーボウル(プロアメリカンフットボールのナンバーワンチームを決める試合)だったりする(昔、私はアメフトをやっていたので今でもスーパーボウルは楽しみにしている)。視聴率が高いので、当然CM料も高い。スーパーボウル用のCMを各社用意するのは有名でそのCMを楽しみにしている視聴者も多いと思う。日本ではアメリカのCMを流さないのでちょっと残念。

今シーズンのスーパーボウル(2009/02/01)の前半でPepsiがソフトドリンク分野で独占広告主となり、第3クォータではCokeも同様の検討をしているらしい。ちなみにPepsiは最近10年間で1億9000万ドル(190億円)以上を使っているとか。すごすぎ...

今までは、1984年のAppleの60秒CMが有名で伝説となっていたり、パロディだったり、ストーリー仕立てになっていたり、前半と後半で違うCMだったりといろんなCMがあるようだ。最近のCMでおもしろかったのは「フットボールのゲームはもうすぐ終わり。これからホントのゲームを楽しみましょう」とセクシーな女性が意味深な言葉を語りかけてくる下着のCM。バレンタイン直前ってことでアメフト好きな男性が彼女に贈るプレゼントにいかが?ってことのようだ(海外では日本と違って、バレンタインではお互いにプレゼントするらしい)。

Appleの1984


Victoria's Secret(下着)のCM


さて、今年はどんなCMがお目見えするのでしょうか?

2008年12月17日水曜日

珠玉のプログラミング

珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造

Jon Bentley 著
小林 健一郎 訳

ピアソンエデュケーション

いくつかの題材について、メモリ使用量が制限された状態での実装や速度改善などのヒントや実例などを紹介している。内容的にはアルゴリズムとデータ構造によってこんなコーディングもできるんだぞと教えてくれておもしろいが、私の感覚に合わないのか、読みにくいというかちゃんと頭に入って来ないような感じがして、100%面白みを感じられなかった。

内容的にはおもしろいと言ったが、ソートとサーチの題材が多い気がした。もう少し、いろいろなお題だともっと良かったと思う。第二版ということで、時代にそぐわない部分は書き直したようだが、メモリの制限などすでに時代遅れになっているところもあったと思う。まぁ、2000年発行なのでそれなりに時間が経過している訳なのでどうこう言えないのだが(読むのが遅いと言われそう...)。

コンパイラの最適化とか若干BinaryHacks(MyBlog/Amazon)に通じるところがあるので、C/C++を知ってないとちゃんと読めないので注意が必要。

ところで、珠玉って「しゅぎょく」と読むのね。「じゅぎょく」だと思っていた。どうりで変換されないわけだ。

2008年12月16日火曜日

IT業界のレイオフ

アメリカの金融危機に始まった景気後退で、多くの企業がレイオフを行うことが最近話題になっている。日本では日本IBMやソニーのニュースが先日賑わせていたが、アメリカのIT業界もレイオフの嵐が吹き荒れているようだ。

CNETのTech layoffs: The scorecardでは最近どれだけレイオフが行われているかがわかる。
以下、有名どころを
HP 24,600人 (3年間で?)
Sony 16,000人
AT&T 12,000;4%
Dell 8,900人
Sun 6,000人;15-18%
Motorola 3,000人
Xerox 3,000人
Yahoo 1,520人
Palm 1,050人;10%
eBay 1,000人
Nokia 600人
Adobe 600人
AMD 500人;3%
RealNetwork 130人;7%
LinkedIn 36人;10%
Akamai 7%
Six Apart 8%
Bit Torrent 50%
大企業はレイオフの人数も大きい。しかし、有名なベンチャーのLinkedIn、SixApart、BitTorrentなどもレイオフを発表しており、この業界どの会社にいても安泰とはいえなさそう。こんな大規模にレイオフされてもこのご時勢そう簡単に再就職先がきまるとは思えない。他人事ながら今後どうされるのでしょうか? うちの会社(と親会社)は大丈夫なんだろうか?

ところで、Yahooはレイオフ対象の従業員に手厚い処遇を用意しているらしい。CNET Japanの記事によると...
2月13日までに新しい職を見つけられない場合、Yahooの名誉を傷つける行為をしていなければ、2~3カ月、また場合により4カ月の解雇手当一括払いを受けることができるという。
れらに加えて、勤続年数5年につき1カ月分の解雇手当が追加支給されるという。
レイオフされても会社の悪口を言わなければ、「ちょっと」だけ良いことがあるってことか。Twitterではレイオフされた人の生々しい書き込みが多くあるらしい。書き込みは良いけど、悪口はやめた方が身のためですね。

2008年12月9日火曜日

Web2.0への道

Web2.0への道

インプレスR&D




前半はよくあるWeb2.0を俯瞰した内容で特に目新しいものはない。「GETA」という汎用連想エンジンが紹介されていたが、面白い試みだと思う。実用化はされているのだろうか?

中盤からの特集は、「RSSメディアビジネス」「ブログ進化系」「ポッドキャスティング」「ロングテール化するネット広告」「マッシュアップ」をテーマにしているが、2006年春発行の本のため、いまいち面白みに欠ける。タイムリーに読めばなかなか良い特集なんだとは思うが。

興味深かったのは、インタビュー記事。識者の方の生の声を聞くのは2年以上経っても良いものだ。
インタビューに応じているのは以下の方々。

  • ティム・オライリー(O'reilly CEO)
  • 松岡 正剛(編集工学研究所所長)
  • ティム・バーナーズ・リー(W3C)
  • ダン・ギルモア(ジャーナリスト、ブロガー)
  • 田坂 広志(ソフィアバンク代表)
  • ベン・トロット、ミナ・トロット夫妻(Six Apart 創設者)
ティム・オライリーのインタビューもさることながら彼の論文「What Is Web 2.0」はとりあえず読む価値はあると思う。ティム・バーナーズ・リーのセマンティックWebについての話も良かった。2006年当時から今でもあまり騒がれていない分野のような感じがするが、やはりこの手の技術は実用化が難しいのか?

まぁ、2年半も前の本(しかも、インターネットマガジンの特集をまとめたものなのでオリジナルはさらに古い)を読んでもたいしてためにならないことがよくわかった。この業界にいる人間として、ちゃんとタイムリーに読まないといけないと反省。

2008年12月3日水曜日

健康管理

先週末の話。金曜日の夜から奥さんの体調が悪くなった(珍しい!)。発熱、頭痛、嘔吐、下痢という症状であったが、土曜日に病院に行ったらウィルス性ではないとのことで一安心。

同時に娘は鼻かぜで鼻水たらしたり、鼻ちょうちん膨らましたり(まるで漫画のようだが...)。ということで、土曜日曜は、授乳以外の娘の世話をやったが思ったより大変。うちの奥さんはいつも頑張っていたのねと痛感。感謝してます。慣れないことをやったせいか、日曜の午後からは私も頭痛。しかも、娘は6kgと重くなったので1時間ほど抱いて散歩したら、腰痛に...
そんなわけで家族3人グロッキー状態です。ちなみにその日曜日は私の誕生日だったりするし。

最近やっと奥さんの体調も復活しつつあるようだが、今度はこっちがお腹の調子が悪い。うつったか?
何はともあれ健康管理は重要ですね。

2008年12月1日月曜日

BINARY HACKS

Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選

高林 哲、鵜飼 文敏、佐藤 祐介、浜地 慎一郎、首藤 一幸 著

オライリー・ジャパン


う~ん、難しい。おもしろかったというより、感心してしまった。この本は、低レイヤのプログラミング技術をテーマにしているが、奥が深いし「そんなこともできるんだ~」と思わせるHackがたくさん載っている。
バイナリの中身を見るためのツール群の使い方からlibcを使わないプログラムやmain()の前に処理を実行させるなどあまり使わなそうなもの、さらにはインラインアセンブリを駆使したまでいろいろ。リンカ、ライブラリ(静的/共有)、ローダ、、デバッガ、シグナルなども詳しい。

今や仕事ではC/C++はおろかコーディングさえしなくなってしまったので、ちょっと新鮮。手元に実行できる環境があればいろいろ試してみたんだろうな。家でLinuxマシンでも立ち上げるか...