2008年12月24日水曜日

知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト

知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト

高橋 寿一 著

翔泳社


ソフトウェアのテストの手法などについて分かりやすく紹介している。通常の本に比べてフォントが大きめなので、すぐに読めてしまう。

内容的にはほとんど知っていたが(ちゃんとしたテスト手法の名前は知らないものもあったが)、いろいろな手法をまとめて1冊にしているのは非常に有用だと思う。また、機能テストだけでなく、システムテスト、セキュリティテスト、テストの自動化などにも言及されていて、この本だけで一通りのテスト手法は学べるようになっている。

テスト担当者だけではなく、テストマネージャ(管理者)が読み手になっても良いような書き方になっていて、テストに関する人や開発者など多くの人に役に立つと考えられる。単にテスト手法についてだけを書いているのではなく、スケジュールや費用についても随所にコメントがあってバランスも良いと思われる。

本のタイトル通り知識ゼロの人でも読める内容のため、全体的にやさしいもしくは簡単なレベル。一通り知っていてもう一歩突っ込んで勉強したい人にはやや物足りないと感じられると思うので、別の本を読むことをお勧めする。

うちの会社ではテスト部門とかテスト専門のエンジニアはないと思うので、開発者やプロジェクト管理者もこの本で一通りのテスト手法は勉強しないといけないと思う。ちゃんと勉強している人がほとんどいないんじゃないのかな? きっと、みんな経験と勘でテストしているような気がする。みんながちょっとでもこのあたりを勉強すれば、品質もグッと上がってくるでしょうね。

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