2009年10月12日月曜日

Trac入門

Trac入門 ――ソフトウェア開発・プロジェクト管理活用ガイド

菅野 裕、今田 忠博、近藤 正裕、杉本 琢磨 著

技術評論者


PJ管理ツールとして有名なTracの入門書。自分のまわりでも使っている人はいて、遅ればせながら勉強しようと考えてみた。本の大きさ、厚さは普通な感じだが、それに反して簡単に読めてしまった。

Tracは、PJ管理ツールの中でも、問題(課題)管理、バグ管理が得意な領域のツールで、以下のような機能がある。
  • チケットを使った問題管理、バグ管理、タスク管理
  • Wiki
  • バージョン管理システムとの連携(Subversionを想定)
  • メールやRSSでの通知機能
  • ロードマップ(マイルストーン)機能
  • タイムライン(イベント一覧)
  • スケジュール管理(アドオンで可能)
この本によるとTracで扱えるPJ管理の領域は、問題管理とスケジュール管理のすべてと、コミュニケーション管理、構成管理、変更管理、リスク管理の一部となっている。品質管理と設備・環境管理は対象ではない。

最 も重要なチケットに関する部分とSubversionとの連携にページを割いており、まさに最初に読む本と言う位置づけ。さらに、Tracでこんなことを したいというのをTips、リファレンス、PJに導入するときの心得が紹介してあり、いろいろなタイプのPJにも適用できるように配慮されているのが良 かった。

とはいえ、ツールを導入さえすればPJ管理がうまく行くわけではないこと に注意しなければならないだろう。Tracに限らずツールを使うときのルールや決まりごとをPJごとに設定してみんなで実践しないと意味がないと思う。結 局、このあたりをどうリードしていくかによってそのPJの成否がきまっているんだと思う。

近いうちにやろうと考えていること
  • 家のPCにVMWare PlayerでUbuntuを入れる予定なので、Tracを試してみよう
  • 個人的にはGitとどこまで連携できるか興味がある
  • 似たツールであるRedmineと比較したい

0 件のコメント: