2008年9月15日月曜日

アジャイルプラクティス

アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣

Venkat Subramaniam, Andy Hunt 著
角谷信太郎、木下史彦 監訳

オーム社

タイトル通り、アジャイルについてのプラクティスが書かれている。いくつかのカテゴリ別に全部で45のプラクティスがある。XPなんかをそれなりに知っているので、目新しいものは少なかった。

各プラクティスごとに、最初から「悪魔が悪癖へと誘惑する言葉を投げかける」、「プラクティスの説明」、「天使からの助言」でプラクティスが理解できる。とは言っても、きっちりプラクティスを実践できるとは限らないので、最後に「こんな気分」「バランスが肝心」というプラクティスを実践したときの気持ちとプラクティスを実践してバランスを保つヒントがある。3~5ページくらいで1つのプラクティスが書かれており、読みやすい。

各章の冒頭にある、諺や偉人の言葉も参考になるなぁ。1章にあった次の言葉は非常に印象に残った。


「道を間違えたら、どれだけ進んでいたとしても引き返せ」(トルコの諺)

さて、45のプラクティスのうち注目したプラクティスは、次の5つ。

●No.7 時が来たら習慣を捨てる
「目からうろこ」だなぁ~。一度染み付いたものはやめられないの人間なので、こうゆうプラクティスは重要かも。「時が来たら」ってところがポイントだね。

●No.9 リズムに乗る
重要なのはまず1日のリズム(決まり)を作ることと思う。今はリズムがある1日とはまったく言えないなぁ~。思いつきでいろいろ言う上司もいるし...

●No.33 ソリューションログをつける
ソリューションログは、何か問題が起こって解決したときに解決法を書いておくメモのこと。確かにこういうものをテキストベースで作っていたこともあったけど、この本ではWikiを推奨している。当たり前か。

●No.39 アーキテクトもコードを書くべき
「設計の最初の頃にいろいろ言うだけ言って去ってはいけない。逆に指導的なプログラマがアーキテクトになるべき」、おっしゃる通り。自分の周りには手を動かさず言うだけの人が多すぎる。

●No.41 メンターになる
自分の知識をチームメンバに与えてチームがハッピーになれるというのは、うれしいね。最近こうゆうことを一切やっていないので、人のため(開発者のため)になることをやりたいな。

参考文献の中で読みたいと思った本

「Ship It!」

参考URL(直接このURLが出ていた訳ではないが...)

http://www.objectclub.jp/community/XP-jp/xp_relate/

0 件のコメント: