2009年12月9日水曜日

ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと

ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと

Richard Monson-Haefel 編集
鈴木 雄介 監修
長尾 高弘 訳

オライリージャパン

タイトル通りソフトウェアアーキテクトが知っておくべきことを1つ2ページずつ97編収録してある。日本語版は、日本人アーキテクトによる11編の追加されている。

この本は、何人かのアーキテクトが寄稿する形式のため、体系的に書かれているわけではないが、それぞれすばらしいことが書かれている。

まとめるとソフトウェアアーキテクトとは、以下のような能力が必要だと思われる
  • ビジネス側とデベロッパー側の橋渡し(両方を言葉を理解し、話せなければならない)
  • アーキテクチャーの決定
  • パターン、フレームワーク、ライブラリ、ツール、ミドルウェアの選定や適用
  • デベロッパーに尊敬される存在
  • 非機能要件のテスト
  • ビジネスユーザとの交渉
  • (やっぱり)コミュニケーション能力
自分の目標は、ソフトウェアアーキテクトなので、この本に書かれていることは勉強になったし、自分の足りないスキル、どんなスキルを身につけなければならないかなどが、分かったつもり。

以下は、共感できる、勉強になった、エントリのタイトル。全部で100編以上もあると、3編とか5編とかでは収まらないので、こんな数になってしまった。

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#03 最大の問題は、たぶん技術的なことではない
#04 まずコミュニケーション、そのための明快さとリーダーシップ
#06 要求仕様の本当の意味を探れ
#07 立ち上がろう!
#08 すべてのものは、かならずエラーを起こす
#09 それは交渉だということに気付け
#10 定量化を求めよ!
#13 パフォーマンスの検討に早過ぎるということはない
#19 アーキテクトは手を汚さなければならない
#20 継続的にインテグレーションを実行せよ
#22 アーキテクチャーではトレードオフは避けられない
#35 大きなスコープは敵
#38 摩天楼はスケーラブルではない
#40 パフォーマンスがまず大事
#42 デザインパターンに習熟せよ
#51 デベロッパーに力を
#52 理由を書き留めよ
#55 パターンの病理学
#56 たとえ話の使いすぎに注意
#66 解決策が1つしかない場合には、セカンドオピニオンを求めよ
#71 「よいアイデア」を避けよ
#75 設計するならコーディングできなければならない
#92 新しい言語を学べ

日本版
#02 ビジネス・アーキテクトを目指せ
#10 受動的アーキテクトと能動的アーキテクト
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