2009年4月19日日曜日

ウェブ時代5つの定理

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!

梅田 望夫 著

文藝春秋


シリコンバレーでコンサルティング会社を経営されてる梅田さんの著書。梅田さんが発見したビジョナリー(テクノロジー業界の最先端を走る企業家や投資家、天才的技術者、大学教授など)の価値ある言葉を5つの定理としてまとめたもの。さすがに良い言葉、フレーズのオンパレードでゆっくり噛みしめながら読みたいと思った。2度目、3度目と読むにつれて、新たな発見があるような気がする。

5つの定理とは、
  • アントレプレナーシップ
  • チーム力
  • 技術者の眼
  • グーグリネス
  • 大人の流儀

気になったいくつかの言葉を見てみよう

もしフラストレーションが報酬よりも大きかったら、
そして、失敗の恐れよりも欲のほうが大きかったら、
そして、新しい技術や製品がつくれるのなら、始めよ。
(仕事を)辞めよ、
そして、(ビジネスプランを書く道具を)揃え、
(ビジネスプランを)書き、
(ベンチャーキャピタルから)資金を集め、
(新しい会社を)始めるのだ。 ---ゴードン・ベル

if frustration is greater than reward
and greed is greater than fear of failure
and a new technology/product is possible then
begin
    exit (job);
    get (tools for write business plan);
    write (business plan);
    start (new company);
    ...
end ---Gordon Bell

元DECのゴードン・ベルがプログラムのように書いた人生のプログラム。スタートアップすることの最低条件だな。


スタートアップ(起業)すること以外の何も思いつかないなら、スタートアップせよ。   ---ロジャー・マクナミー

If you cannot imagine doing anything else other than your startup, do the startup. ---Roger McNamee

シリコンバレーの投資家ロジャー・マクナミーの言葉。ゴードン・ベルの人生のプログラムの次にくるスタートアップの条件


シリコンバレーの存在理由は「世界を変える」こと。
「世界を良い方向へ変える」ことだ。
そしてそれをやり遂げれば、経済的にも信じられないほどの成功を手にできる。 ---スティーブ・ジョブズ

Silicon Valley is all about changing the world.
It's all about changing the world for the better, and if you do that,
you can be incredibly successful economically. ---Steve Jobs

誰もが知ってるアップルのスティーブ・ジョブズの言葉。ジョブズの言葉は多いが、「世界を良い方向に変える」これが一番の根底に流れているものだと思われる。ジョブズだけでなく、シリコンバレーで活躍する人みんなが思っているだろうな。


インターネットが負けるほうに賭けるな。 ---エリック・シュミット

Don't against the internet. ---Eric Schmidt

グーグルのエリック・シュミットの言葉。独特の表現だが、今の時代インターネットなしでビジネスが考えられないといこと。


グーグルは「普通の会社」ではありません。
そしてそうなろうとも思っていない。 ---ラリー・ページ

Google is not a conventional company. We do not intend to become one. ---Larry Page

グーグルのラリー・ページが株式を上場したときに株主に宛てた手紙の一文。株主の言う通りにはならない、自分たちらしさを変えないという強い意志が見られる。


彼らの願いは、ウェブ自身と同じスピードで進化する会社を作ること。 ---ゲイリー・ハメル

Their desire to build a company that is capable of evolving
as fast as the Web itself. ---Gary Hamel

経営学者兼コンサルタントのゲイリー・ハメル。ウェブと同じスピードで進化することは不可能だと思うが、グーグルはそれをやろうとしている。


「誰かにやれといわれたから」という理由で何かをするな、という雰囲気がグーグルには浸透している。 ---マリッサ・メイヤー

The atomosphere permeates Google -- don't do something just because someone said to do it. ---Marrisa Mayer

グーグルの副社長のマリッサ・メイヤーの言葉。この言葉以外にも、グーグルは社員1人1人が自発的に自分のミッションを行っていることがわかる。


自分がやらない限り世に起こらないことを私はやる。 ---ビル・ジョイ

I try to work on things that won't happen unless I do them. ---Bill Joy

サンのビル・ジョイ。たしかに自分にしかできないことをやるのが理想だが、そうはいかないのが現実のような。ビル・ジョイはできたのかもしれないが...


Aクラスの人は、Aクラスの人と一緒に仕事をしたがる。
Bクラスの人は、Cクラスの人を採用したがる ---シリコンバレーの格言

A-level people want to work with A-level people.
B-level people tend to hire C-level people. ---Silicon Valley proverb

非常に良い言葉だ。自分はAクラスと思いたいし、Aクラスの人と仕事をしたいと思う。


ちなみに、この本に出てくる他のビジョナリーは、
  • インテル創業者のアンディ・グローブ
  • オライリー創業者のティム・オライリー
  • eベイ創業者のピエール・オミディア
  • アップル創業者の1人のスティーブ・ウォズニアック
  • アマゾン創業者のジェフ・ベゾス
  • Linuxのリーナス・トーバルズ
  • サン創業者のビノット・コースラ
  • フェースブック創業者のマーク・ザッカーバーグ
などなど。

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