2009年1月30日金曜日

ヴァイオリニストの音楽案内と高嶋ちさ子の名曲案内

ヴァイオリニストの音楽案内 クラシック名曲50選

高嶋 ちさ子 著

PHP研究所


高嶋ちさ子の名曲案内

高嶋 ちさ子 著

PHP研究所


毒舌で有名なヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんのクラシック音楽の曲を紹介している本。「ヴァイオリニストの音楽案内」とその続編「高嶋ちさ子の名曲案内」を続けて読んだのでまとめて。

1 曲につき数ページで、作曲家や曲の紹介、その時代背景などの解説に加えて、お勧めのCDや高嶋さんご自身の経験などを分かりやすく書いていて、クラシック初心者にもってこいだと思う。1冊で50曲、2冊で100曲の情報が一気に仕入れられるので、この中から興味を持った曲を少しずつ集めて聞くと良いかも。

この本を読んで壮大で長い交響曲よりコンチェルト(協奏曲)が好きなのが改めて分かった。室内楽はあまり聴いたことがなかったけど、弦楽4重奏とか聴いてみたくなった。

エピソードいろいろ
・加羽沢美濃さんから聞いた話として「あるコンサートで1人の男性が遅れてきたら、いっしょにいたヴァイオリニストの音が変わった。その後、遅れた客とヴァイオリニストは結婚して、かわいい犬と暮らしている」とあったが、これって高嶋さんのことだよね?
・桐朋にピアノはコンクールで優勝、しかもヴァイオリンもヴィオラも弾ける指揮者がいたとあり、のだめで言うところの千秋先輩みたいとあったが、本当にそいう人っているのね
・ウィーンフィルのニューイヤーコンサートのお勧めとしてカラヤンと小澤征爾ともう1人が紹介されていた。正月のMXテレビかなんかでカラヤンのウィーンフィルニューイヤーコンサートが放送されていたんだが、見逃したのが痛いな。前日気がついたんだけど、当日になったらすっかり忘れてた。
・サイトウ・キネンってたまに聞くけど、この斉藤さんって、桐朋の有名な先生だったのね。初めて知った。
・変な曲
 -エリック・サティのヴェクサシオン(嫌がらせという意味)は、1分ちょっとの音楽を延々840回繰り返す最も長い曲としてギネスに登録
 -ジョン・ケージの4分33秒は、演奏せずにピアニストが黙って座っているだけを4分33秒続ける。しかも、楽章があり、楽章ごとにピアノの蓋を閉めたり開けたりする。
 両方ともいい加減にしてくれって感じだな。

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聴きたいと思った曲の一覧(備忘録)

「ヴァイオリニストの音楽案内」

交響曲
・ブラームス「交響曲第1番」
・ベルリオーズ「幻想交響曲」

管弦楽曲
・リムスキー=コルサコフ「交響組曲<シェエラザート>」
・ムソルグスキー(ラヴェル編)「組曲<展覧会の絵>」
・ラヴェル「ボレロ」

協奏曲
・ヴィヴァルディ「協奏曲集<四季>」
・モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第5番<トルコ風>」
・ショパン「ピアノ協奏曲第1番」
・メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」
・ブラームス「ヴァイオリンとチェロのための2重協奏曲」
・チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」
・チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」
・ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」
・ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」

室内楽
・メンデルスゾーン「8重奏曲」
・パガニーニ「24のカプリース」
・サン=サーンス「組曲<動物の謝肉祭>」
・サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」

「高嶋ちさ子の名曲案内」

交響曲
・メンデルスゾーン「交響曲第4番<イタリア>」
・ドヴォルザーク「交響曲第9番<新世界より>」
・チャイコフスキー「交響曲第5番」
・ラフマニノフ「交響曲第2番」
・ショコタコーヴィチ「交響曲第5番<革命>」

管弦楽曲
・チャイコフスキー「幻想序曲<ロミオとジュリエット>」
・ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」
・ホルスト「組曲<惑星>」
・バーンスタイン「キャンディード序曲」

協奏曲
・J.S.バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲」
・モーツァルト「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲」
・ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番<皇帝>」
・パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番」
・シューマン「ピアノ協奏曲」
・ラロ「スペイン交響曲」
・エルガー「チェロ協奏曲」
・コルンゴルト「ヴァイオリン協奏曲」
・ヴィエニィフスキ「ヴァイオリン協奏曲第1番」

室内楽
・リスト「ラ・カンパネッラ」
・チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」
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