J.R.R. Tolkien 著
瀬田 貞二、田中 明子 訳
評論社文庫
5巻目。この巻から3部作の第2部「二つの塔」となる。4巻の最後に離散した仲間は、ボロミアが死に、メリーとピピンはオークに連れ去られ、フロドとサムは指輪の棄却を遂行しようとする。残ったアラゴルン、レゴラス、ギムリは、オークを追う。メリーとピピンはうまくオークから逃げ、エントに助けられる。一方、アラゴルンたちはオークが全滅したことを知り、エントの森で「白」くなったガンダルフに再開し、ローハンのセオデン王のもとへ向かう。
原作と映画の違うところは、全体的に映画の方があっさりしている。例えば、メリーとピピンをさらったオークやエオメル隊に全滅させられる部分、メリーとピピンとファンゴランのやり取り、アラゴルンの探索能力の描き方、アラゴルンたちがガンダルフと再開したところなどなど。映画は時間制限があるので、しょうがない。
あと、エントたちがアイゼンガルドのサルマンを攻撃することにしたタイミングがちょっと違う。原作ではエントの会議後サルマンのところへ移動するが、映画では会議後いったん別れてメリーとピピンをアイゼンガルドに送っていったところでサルマンの所業にファンゴルンが怒り、全員を再度集めて攻撃する。 次は、私の好きなシーンの1つ「エルム峡谷での戦い」の前後が描かれるはず。蛇の舌グリマ、エオウィン、バラヒアの指輪がどのような描写なのか楽しみだ。
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