デザイニング・ウェブインターフェース ―リッチなウェブアプリケーションを実現する原則とパターン
Bill Scott、Theresa Neil 著
浅野 紀予 監訳、高橋 信夫 訳
オライリージャパン
ウェブのデザイン(特に)リッチなインタラクションに見せるためのパターンやベストプラクティスをまとめた本。本書に出てくる例は、すべて実在のウェブサイトで、Yahoo、Flickr、Google、Netflixなどがある。例示されているのは、良い例だけでなく、悪い例やあと1歩改善すればよりよくなるといったものもある。
さらに本書の特徴として、パターンを紹介しているため、実装については一切書かれていない。本書に書かれている内容は、主にJavascript(Ajax)で実装することになると思うが、一行たりともコードはない。よって、エンジニアやデザイナーだけでなく、マーケティング担当者、プロデューサ、管理者にもオススメだ。
本書は、大きく6つの原則に分かれており、それぞれの原則にいくつかのパターンが含まれている。以下、簡単に紹介する。
原則1:直接的なインターフェースを作ろう
・ページ内編集
・ドラッグアンドドロップ
・オブジェクトの直接操作
原則2:軽快さを心がけよう
・コンテキスト連動型ツール
原則3:1ページで簡潔させよう
・オーバーレイ
・インレイ
・プロセスフロー
原則4:インビテーションを仕掛けよう
・アクション喚起型
・白紙型
・ロールオーバー型
・ドラッグアンドドロップ型
・「もっと見る」型
原則5:トランジションを利用しよう
・明度/濃度の増減
・展開/折りたたみ
・スライドイン/スライドアウト
・スポットライト
・ライトボックス効果
・アコーディオン
・カルーセル
原則6:すばやく反応しよう
・オートコンプリート
・ライブサジェスト
・ライブサーチ
・ライブプレビュー
・絞込み検索
・進行状況表示
・自動リロード
本書は、「徹底したパターン分け」と「しつこいほどに多い実例」で、ありとあらゆるユーザインターフェースの解説がされていることが大きな特徴だ。
2010年10月30日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿