ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命
梅田望夫、飯吉透 著
筑摩書房
IT系の経営コンサルティング会社を設立して多数の著書でIT系に影響力を持つ梅田望夫さんと教育やオープンエデュケーションの専門家の飯吉透さんのオープンエデュケーションに関する対談本。1章2章で、それぞれが「ウェブ進化とオープンエデュケーション」「オープンエデュケーションの現在」について書いている。それ以降は、お二人の対談形式で進む。
読んだ感想を一言で言うならば、「もっと若ければWebで多くの勉強をして、違った人生を歩めたかもしれないなぁ」。もちろん、30台後半になった今でも勉強はできるし、それなりにしているつもり。しかし、若いときにこの環境があれば状況はまったく違ったと思う。それほど、今はオープンテクノロジ、オープンコンテンツ、オープンナレッジで一昔と様相が変わっている。今大学生くらいで、Web(オープンエデュケーション)を使って勉強した若者が社会の中心になるときは、今にも増してトンデモナイ技術が生まれるような気がする。
梅田さんは、以前の著書「ウェブ進化論」で、Webにより「知の高速道路」ができたと書かれている。今のオープンエデュケーションによりその高速道路は、どのくらいスピードが出せるのだろうか? 勉強したいという意欲さえあれば、いくらでもスピードは出せ、またいくつもの分野においても知識を得ることができるだろう。勉強したい人とそうではない人の差が格段に広がっていくようにもなると思う。
オープンエデュケーションのコンテンツは英語で書かれているものが多いのだろうが、日本産のコンテンツの充実はもっと必要だし、急速に増えていくだろう。加えて、海外の最新のコンテンツで勉強するために、英語を勉強することから、日本のグローバル化も今以上に急速に進むような気がする。
自分も若い人に負けずと勉強するとするか...
2010年10月13日水曜日
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