2010年11月7日日曜日

Webを支える技術

Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST

山本 陽平 著

技術評論社



Webの基本となるHTTP、HTML、URIからWebサービスやWeb APIで使われることが多いRESTまでを紹介している本。

個人的にはRESTについての概念とWebサービス/Web APIの設計方法などの解説を望んでいたが、半分期待はずれだった。というのも、URI、HTTPにそれぞれ複数の章をあてて歴史や基礎から解説していて、Webサービスの設計は最後の3章だけだったためだ。まぁ、RESTを語るために、URI、HTTP、HTMLなどのフォーマットを解説していないと話がつながらないのだろうが、もう少し構成をどうにかできたのではないかと思う。

途中のフォーマットについての章では、Atom Pub、JSONなどもあって良かったとは思うが、やはりWebサービスの部分をもっと詳細に書いて欲しかった。

そのWebサービスの設計の3章は、どのようにRESTfulなさービスを設計するか、その手順はどういったものかを紹介している。これはこれで大変有益な手順なので、今後使うことがあるだろう。手順だけ、以下に紹介しておく。

1. Webサービスで提供するデータを特定する
2. データをリソースに分ける
(各リソースに対して)
3. リソースにURIで名前をつける
4. クライアントに提供するリソースの表現を設計する
5. リンクとフォームを利用してリソース同士を結びつける
6. イベントの標準的なコースを検討する
7. エラーについて検討する

また、本書では、繰り返し「RESTful Webサービス」という本の考え方などが引用されている。機会があれば、この本も読んでみたい。

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