2009年5月13日水曜日

ユーザ中心ウェブサイト戦略

ユーザ中心ウェブサイト戦略 仮説検証アプローチによるユーザビリティサイエンスの実践

株式会社ビービット 武井 由紀子、遠藤 直紀 著

ソフトバンククリエイティブ


ユーザ側からの視点による仮説検証型のアプローチについて書かれた本。執筆陣はビービットというコンサルティング会社の面々。この人たち、アクセンチュアからスピンアウトして会社を設立したらしい。

ビービットUCD(User Centered Design)という独自方法論で、まぁ、早い話が、サイト運営者の思いだけではなく、ユーザ視点に立って考え、仮設を立て、検証することが必要と言っている。これらは、分かっているがちゃんとできないことが多いんじゃないかと思う。例えば、仮設は立てるが検証をしないなど。

この本では、サイトの戦略策定、サイト設計、デザイン開発、運用・評価といった流れで作業する途中途中で検証を行い、フィードバックすることで手戻りをなくすことを推奨している。ここで重要なのが、ユーザビリティテストだ。最初は、完成した画面はなくとも紙に手書きしたものでも可能で、サイト作成の最初の段階からリリースした後の運用・評価まですべてのフェーズで行うのが良しとされている。

何度も面倒だと感じるが、こんなにやる必要があるのだろうか?と思ったが、大きなサイトだとこれくらい必要なのね。ビービットの顧客にはかなりの大企業がある。おそらくこの本で紹介されている独自方法論はおそらく大企業向けなんだろう。規模が小さいサイトは一部を抜粋して実行すれば良いと思う。

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