ダニエル・ピンク 著
大前 研一 訳
講談社
私は知らなかったが有名な作家で「ハイコンセプト」などの著書があるダニエル・ピンクのやる気について書かれた本。大前研一が翻訳をしている。
この本では人を動かすためのOSがあると言い、その最初のOSが<モチベーション1.0>で生存を目的にしていた。次の<モチベーション2.0>は、いわゆるアメ(報酬)とムチ(罰)を使ったものでルーチンワークに有効だった。しかし、21世紀を迎えてモチベーション2.0ではうまく行かないことが多くあり、OSをバージョンアップする必要がある。そのバージョンアップされたOSが、<モチベーション3.0>だ。
モチベーション3.0は、2.0のような外的な要因ではなく、自分たちの内的な満足感などと結びついている。これには、3つの要素がある
- オートノミー(自律性)
- マスタリー(熟達)
- 目的
これらをうまく使うと現代の仕事(ルーチンワークではないクリエーティブな仕事)にやる気を起こさせることを書いている。過去の多くの学者の実験結果や先進起業の取り組み(例えば在宅勤務やGoogleの20%ルールに類似したものなど)を詳細に調査/取材したことを伺わせる部分が目を引く。
このようなある意味証拠があると説得力が増すの自分に対して、仕事、子供への教育などに応用していきたいと感じている。
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