ギリシア神話〈上〉
呉 茂一 著
新潮社
ギリシア神話を体系的に解説している本。上下に分かれており、本書(上)はギリシア神話の神々について中心に書かれている。それにしても、長い。というか、文庫500ページだが、よくある小説と違って会話部分がほとんどないので、1ページあたりの分量が多い。まとめて読めなかったとは言え、読むのに3週間ほどかかってしまった。
読むのに時間がかかるだけでなく、登場人物がが多い、その名前がギリシャ特有なのか馴染みがまったくないため、理解するのに時間がかかる。例外なく、奥さんがたくさんいたり、愛人がたくさんいたり、その子供も多いしでもう訳わからん。しかも、都合が悪くなると(?)すぐ殺すと、人間関係(神だが...)が複雑すぎ。
神話なので、いろいろな言葉や行事などの源も多い。オリンピックはその際たるものだが、おもしろかったのは、なぜ蜘蛛が口から糸を吐くようになったかやカラスはなぜ黒いのか(元は白かった)など。
ギリシャが自分の領地を広げた際、地元の民を味方につけるためにギリシア神話には各地方の信仰が取り込まれているらしい。このため、説が複数あったり、無理やりこじつけたりと言ったお話も多いようだ。
占領した地方の信仰を取り込むのは、キリスト教かイスラム教のどちらかも同じだったはず。
下巻は、人間の話が中心で、有名やトロイヤ戦役も出てくるようだ。
2010年3月10日水曜日
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