2008年6月15日日曜日

ウェブ時代をゆく



ウェブ時代をゆく -いかに働き、いかに学ぶか

梅田 望夫 著

ちくま新書



梅田さんのウェブ進化論に続く本。非常にいろいろなことを考えさせる本だった。
特に自分のことを...。自分は大組織で成功できる要素をもっているか、否か。今をどう生きていくべきかなど。

梅田さんは、大組織で成功する人とは以下のような人としている。

  1. 「配属」「転勤」「配置転換」のような「自分の生活や時間の使い方を他社によって規定されること」を、「未知との遭遇」として心から楽しめる。
  2. 与えられた問題・課題を解決することに情熱を傾けられることができる。その課題が難しければ難しいほど面白いと思える。
  3. Whatへの「好き嫌い」やこだわりがあまり細かくなくおおらかで、一緒に働く人への「好き嫌い」があまりない。仮にあっても、苦手(つまり「嫌い」)を克服することを好む。
  4. 「これが今から始まるゲームだ」とルールを与えられたとき、そのゲームの意味をすぐに習得してその世界で勝つことに邁進することに興味を覚える。
  5. 多くの人と力を合わせることで、個人一人ではできない大きなことができることに充実感を覚えるチームプレーヤーである。
  6. 「巨大」なものが粛々と動くことへの関与・貢献に達成感と充実感を感じ、長時間長期の「組織へのコミットメント」をいとわず、それを支える持久的体力にすぐれる。
  7. 組織への忠誠心や仕事における使命感のほうが、個の志向性よりも価値が高いと考える。
自分は、これのどれにあてはまるだろうか?
1、2、3は×、4、5は○、6、7も×であまりあてはまらないなぁ~。今の会社が大組織かどうか微妙だが、会社の規模はともかく、会社の理念は大組織なんだろうな。

次、「好き」を見つけること、その道でいけることころまで行くこと、しかもバンテージポイント(見晴らしの良い所; その世界の最高峰)に行くべきとある。はっきり言って、今の仕事はどう考えても「好き」ではない。今の仕事の前にやっていたことは非常に「好き」だった。我慢しつつ3~4年やったので、そろそろ別の仕事をやらせてもらえるよう動かないとダメだな。

30歳~45歳までの15年をどう生きるかも、詳しく書いている。私の場合、大組織で成功するタイプではない上にこの15年の半分弱を無自覚で生活してきた。梅田さん曰く、これが一番まずいパターンらしい。じゃあ、何をすれば良いか?

「その会社から吸収できることをすべて吸収し、その十五年間のできるだけはやい時期に辞める」ビジョンを持って生きるべき
結局、辞めることにならなくても、このように生きていけば「輝く個」になれるとも書いてある。

こんな年になってしまったが、転職を本気で考える時期なのかもしれないなぁ。今、行きたいと思う会社は、グーグルくらいしかないが、これを実現するにはいろんな勉強が必要だ。まずは、会社(仕事)と関係なく、自己を磨いていくことにしよう。

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