2009年7月5日日曜日

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス

上阪 徹 著

角川SSC新書


日本最大のレシピ検索、投稿サイトのクックパッドの秘密について紹介されている本。実際にクックパッド社長を含め幹部にインタビューなど詳細な取材がもとになっているようだ。

まず、驚いたのが、クックパッドは知っていたが、月間で600万ものユニークユーザ数があり、30代女性の4人に1人は使ったことがあるというところ。ここまで大きなサイトだったとは気が付かなかった。そう言えば、うちの奥さんも使っているらしい。

この本を読むと、クックパッドの信念というか原則、テクノロジー、広告、経営とクックパッドのすべてがわかる。

毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす


こんな理念で会社を経営して、この理念に外れることはたとえ会社に利益が得られるとしてもやらないなんて、いまどき他にあるのだろうか? こういう会社で働いてみたい。

エ ンジニアとしてみると、Ruby on Railsで実装されているのが、興味深い。相当レスポンスにこだわりを持ってやってようだが、Rubyでエンタープライズなサイトはあまりないだろう な。検索結果の出し方もかなりのこだわりが見える。ただ結果を返せばよいではなく、先の理念を第一に考えた結果の出し方になっている。

広 告もそうだ。料理に関係する広告しかない、タイアップやコンテストなどのイベントなど料理業界では真っ先に考える媒体になっていると思われる。自分なら、 こんな広告の出し方に加えて、各業界(ジャンル)ごとに1社だけプラチナスポンサーとかいって期間限定で特別なスポンサー契約なんて言いと思うな。

その他は、本書を読んでもらいたが、すばらしい経営者がいたからこそこのすばらしいサイトができあがったということがよくわかる。この本を読んで、クックパッドで働いてみたい度急上昇中。

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