ジオン軍の失敗
岡嶋 裕史 著
講談社
タイトルからは想像できないが、失敗学の本である。著者も普通の大学の先生ってことで、いたってマジメな内容。「失敗する製品が世に出てしまうのはなぜか?」を技術開発史から考察しているが、通常の自動車や電気製品、IT機器などを題材にせず、ジオン軍を題材にしている点がユニークである。もちろん、ジオン軍とは約30年前から人気のガンダムに出てくるジオンである。この本では、ファーストガンダムのジオン軍モビルスーツ、モビルアーマーを11取り上げて、各モビルスーツ、モビルアーマーの開発における「失敗」を論じている。
1 つ1つの内容はそれほど長くなく読みやすい。また、ガンダムを良く知る「大人」にとっては、非常に納得できる解説で失敗学の入門にはそれなりに使えると思った。しかし、ガンダムを知らない人には何のことかさっぱり分からないだろうし、言葉使いや表現が一部難しいため堅苦しく感じる人も多いと思う。
それぞれについて、今の製品で例えると何か?を考えようとしたが、パッと思いつかなかったので、やめよう。
2009年5月23日土曜日
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